2013年5月2日木曜日
君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな
両立程難しいものは無いですね。
sariです。
突然ですが、
"愛している"という言葉を言い換えるとしたらどう表現しますか。
まずもって哲学の授業の様ですが、愛とはなんなんでしょうね。
sari自身ルーツが中国というわけではないのですが
いつも中国の弦楽器である「二胡」の音色を思い出します。
文学の話ですが
夏目漱石が「I love you.を「月が綺麗ですね。」と
二葉亭四迷が「Ваша... 」を「死んでもいいわ。」と
訳したのは有名な話ですよね。
もちろん夏目漱石の話の出典は未だ不明なので
実際とは異なっているのかも知れないですし、
本来ロシア語で「愛している。」は「Я люблю Вас.」であり、
「Ваша」は「あなたのもの(=yours)」という意味なので
「Ваша... -рошептала она едва слышно.」は「あなたのもの...と彼女は小さく囁いた」
というのがそのままの訳に近いと思います。
だとしても、暖色の印象がある好きだという気持ちを
寒色の印象がある月や死に置き換えるのは強烈です。
「「愛」は真心、「恋」は下心」ともいいますが
自分目線の恋より、相手目線の愛は深いですよね。
もちろん古くからの「我君ヲ愛ス」や「お慕いして居ます。」でも
十分すぎる程の気持ちが伝わりますが
「愛している。」という表現は直接的な表現で
相手へ思える言葉を伝えやすくなったように感じます。
人間の平均寿命は年々伸びていますが、
一生のうち何人の人に「愛している。」と伝えることができるのでしょうね。
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